とりあえず「1」でやってみました。書いてる内にどんどん長くなり、くどくどしくなってしまいました。
絵が少なくてスイマセンw
男の背後で、二人のメイドが身構える。
面倒な客にぶつかったものだ・・・しかもこの二人の殺気は本物だ。こいつらの衣装といいメイドに戦わせることといい、悪趣味な人間というのは本当にいるものらしい。
二人は同時に飛び掛って来た。
男は口元の煙草に手を添えたままで反撃に移る素振りも見せないが、二人の動きに迷いは無い。どこをどうすればこんなにも異常なまでの忠誠を維持させられるのか教えて貰いたいものだ、と男が思ったというのは後々の話で、実は男は既に戦闘モードに入っていたのである。
二人のナイフが男の心臓を捉える寸前、男が視界から消えた。
実は素早く上体を傾けたに過ぎないのだが、既に二人がそのことを感知できる間合いではなく、有り余る運動エネルギーだけが残っていた。
左後方から突っ込んだメイドは、横から「ポン」と軽く押されたような気がした。と同時に身体のバランスが崩れ、受身も満足にとれずに転倒した。
右から向かったブロンドのメイドが、男の標的だった。彼女は虚空に向けて勢い良くナイフを突き出す格好となったが、その腕を、大きく力強い手でがっしりと掴まれたのだ。
その手の牽引力が彼女自信の運動エネルギーを引き継ぎ、ウルトラマンのような姿勢で思い切り中空を急カーブするメイド。半周するかしないかというところで、物凄い勢いで何かが上昇してきた。
「んグッンンぁッ!!」男の膝だった。悲鳴といえそうな程大きな呻き声をあげ1メートル近く上昇したメイドは、つかの間の空の旅を楽しむと床に突っ伏し、尻を突き上げたような体勢のままブルッと身体を震わせると、白目を剥いた。
くわえていた煙草を口から離し、ふうっと白い煙を吐き出す男。
「あんたの期待に沿えるかどうかはわからんが、まあこんなところだ。顔を殴らないでやった分の謝礼ぐらいは・・・」と言いかけたところで、何かが煙を切り裂いて飛んでいった。男がとっさに頭をどけていなければ、依頼主の出費も無くなっていただろう。
転倒し、仲間が気絶させられる場面を見ていたメイドが慌ててナイフを投げ付けたのだった。少々頭が混乱していたのかもしれない。いずれにしても、我に返った彼女が見たものは、明らかに眼の色の変った男の顔だった。
男は、非常にゆっくりとした、本棚の本でも取りに行くような足取りで近づいて来た。ただし、ずっと煙草に添えていた左手は、もう煙草を掴んではいない。きっちり締めていたネクタイも緩めたようだ・・・
彼女は再び混乱していった。しかし今度は、何をすべきかははっきりしている。男を殺さねば、恐らくは自分が殺される。
「やアァァア!」彼女が死力を篭めて突き出した手刀も、男を捉えることはなかった。彼女は腕を捻られ肩を固められ、いつの間にか両手を背中の後ろで掴まれて男に背を向けていた。
と、男は彼女の足を払ったかと思うと、彼女の身体を思い切り床に叩き付けた。
「グゥッ!」胸が、骨盤が打撃に喘ぐ・・・そこへ、何か重いものが圧し掛かった。
メイドの背中の、ちょうど彼女の腕が後ろ手に縛られた形で位置していた背中の部分に、それは圧し掛かってきた。悲鳴を上げる細腕、押しつぶされる内臓。そして豊かで弾力ある胸のお蔭で、彼女の上半身は常人には耐え難いほど不自然に反り返ってしまった。事実、彼女にも耐えられなかった。
「ぐぎゃああああ!?」可愛いおさげを振り乱し、端正な顔を歪めて絶叫するメイド。自分の巨乳をこれほどまでに恨めしく思ったのは初めてだった。
苦痛に悶えるメイドの耳に、「カチッ」という微かな音が響いた。次いで彼女の頭を人間の手が痛いほどの力で握り締め、何か冷たい金属的なものがこめかみにあてられた段階で、彼女はようやく、自分の身に起こりつつある事を理解した。
「俺はどうやら失格だったようだな?物事を中途半端にして放っておくなどプロとしてあるまじき行為だ。
それで頼みたいんだが、今ここで俺の徹底した性格をあんたに見せて、雇ってもらえないもんかね?」
主が何を言ったのかは、彼女の恐怖した心には聞こえてこなかった。「あ、ああっ・・・」と口をパクパクさせ、涙を浮かべ子供のように怯える様は二人の心に何かしらの影響を与えることは出来たであろうか。
視界が暗くなる直前に彼女が感じた感覚は、鉛の塊が頭を通り抜けるというよりはただ単に硬いもので殴られた感じだった気もするが、どちらであろうととりあえず、彼女は素直に眠ることにした。
絵が少なくてスイマセンw
男の背後で、二人のメイドが身構える。
面倒な客にぶつかったものだ・・・しかもこの二人の殺気は本物だ。こいつらの衣装といいメイドに戦わせることといい、悪趣味な人間というのは本当にいるものらしい。
二人は同時に飛び掛って来た。
男は口元の煙草に手を添えたままで反撃に移る素振りも見せないが、二人の動きに迷いは無い。どこをどうすればこんなにも異常なまでの忠誠を維持させられるのか教えて貰いたいものだ、と男が思ったというのは後々の話で、実は男は既に戦闘モードに入っていたのである。
二人のナイフが男の心臓を捉える寸前、男が視界から消えた。
実は素早く上体を傾けたに過ぎないのだが、既に二人がそのことを感知できる間合いではなく、有り余る運動エネルギーだけが残っていた。
左後方から突っ込んだメイドは、横から「ポン」と軽く押されたような気がした。と同時に身体のバランスが崩れ、受身も満足にとれずに転倒した。
右から向かったブロンドのメイドが、男の標的だった。彼女は虚空に向けて勢い良くナイフを突き出す格好となったが、その腕を、大きく力強い手でがっしりと掴まれたのだ。
その手の牽引力が彼女自信の運動エネルギーを引き継ぎ、ウルトラマンのような姿勢で思い切り中空を急カーブするメイド。半周するかしないかというところで、物凄い勢いで何かが上昇してきた。
「んグッンンぁッ!!」男の膝だった。悲鳴といえそうな程大きな呻き声をあげ1メートル近く上昇したメイドは、つかの間の空の旅を楽しむと床に突っ伏し、尻を突き上げたような体勢のままブルッと身体を震わせると、白目を剥いた。
くわえていた煙草を口から離し、ふうっと白い煙を吐き出す男。
「あんたの期待に沿えるかどうかはわからんが、まあこんなところだ。顔を殴らないでやった分の謝礼ぐらいは・・・」と言いかけたところで、何かが煙を切り裂いて飛んでいった。男がとっさに頭をどけていなければ、依頼主の出費も無くなっていただろう。
転倒し、仲間が気絶させられる場面を見ていたメイドが慌ててナイフを投げ付けたのだった。少々頭が混乱していたのかもしれない。いずれにしても、我に返った彼女が見たものは、明らかに眼の色の変った男の顔だった。
男は、非常にゆっくりとした、本棚の本でも取りに行くような足取りで近づいて来た。ただし、ずっと煙草に添えていた左手は、もう煙草を掴んではいない。きっちり締めていたネクタイも緩めたようだ・・・
彼女は再び混乱していった。しかし今度は、何をすべきかははっきりしている。男を殺さねば、恐らくは自分が殺される。
「やアァァア!」彼女が死力を篭めて突き出した手刀も、男を捉えることはなかった。彼女は腕を捻られ肩を固められ、いつの間にか両手を背中の後ろで掴まれて男に背を向けていた。
と、男は彼女の足を払ったかと思うと、彼女の身体を思い切り床に叩き付けた。
「グゥッ!」胸が、骨盤が打撃に喘ぐ・・・そこへ、何か重いものが圧し掛かった。
メイドの背中の、ちょうど彼女の腕が後ろ手に縛られた形で位置していた背中の部分に、それは圧し掛かってきた。悲鳴を上げる細腕、押しつぶされる内臓。そして豊かで弾力ある胸のお蔭で、彼女の上半身は常人には耐え難いほど不自然に反り返ってしまった。事実、彼女にも耐えられなかった。
「ぐぎゃああああ!?」可愛いおさげを振り乱し、端正な顔を歪めて絶叫するメイド。自分の巨乳をこれほどまでに恨めしく思ったのは初めてだった。
苦痛に悶えるメイドの耳に、「カチッ」という微かな音が響いた。次いで彼女の頭を人間の手が痛いほどの力で握り締め、何か冷たい金属的なものがこめかみにあてられた段階で、彼女はようやく、自分の身に起こりつつある事を理解した。
「俺はどうやら失格だったようだな?物事を中途半端にして放っておくなどプロとしてあるまじき行為だ。
それで頼みたいんだが、今ここで俺の徹底した性格をあんたに見せて、雇ってもらえないもんかね?」
主が何を言ったのかは、彼女の恐怖した心には聞こえてこなかった。「あ、ああっ・・・」と口をパクパクさせ、涙を浮かべ子供のように怯える様は二人の心に何かしらの影響を与えることは出来たであろうか。
視界が暗くなる直前に彼女が感じた感覚は、鉛の塊が頭を通り抜けるというよりはただ単に硬いもので殴られた感じだった気もするが、どちらであろうととりあえず、彼女は素直に眠ることにした。
コメント
どうもです。今回は絵を作ってから書き始めたのでけっこうすんなりいけました。
「1」で全力出し切ってしまったので、「2」のアイデアが全然浮かびませんw 実は2枚目の絵はもともと「2」路線だったりして(爆死)
「1」で全力出し切ってしまったので、「2」のアイデアが全然浮かびませんw 実は2枚目の絵はもともと「2」路線だったりして(爆死)
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というかイイ!!
べつに画像にこだわる必要ないですよ。逆に画像にしにくいシチュは辞めようと思ってしまうほうが論外。
素直に思いつくまま書くのがベストっすね。
次は2ですか?
仲間が殺られるのを見てたじろいても悪は悪。「地獄で後悔しな!」くらい言って悪者は容赦なく退治しないといけません、ええ。